凡百の酒とは、水が違います。酒造りに使うのは、霊峰白山から流れる手取川の伏流水のみ。その水源のそこかしこに咲くのは、 野生の菊。

 古来中国では、菊の露は不老長寿の薬と信じられてきました。白山の麓の民もまた、この地の菊水を「いのちの源」とあがめてきました。

 豊かな実り、山の幸、海の幸、すべてのいのちのよりどころは白山の水です。

 白山菊酒はいのちのしずくが宿った奇跡の酒。

 霊峰を頂く水の郷でしかつくれない唯一無二の清酒です。



   二〇〇五年八月、わたしたち白山の蔵元五社はある決意をもって結束しました。日本酒の将来に危機を感じたのです。国内を見れば、安価すぎる清酒が氾濫しています。

 海外に目を向ければ、外国産の「日本酒」が出回っています。わたしたちは日本酒のあるべき姿を守るために立ち上がりました。

 霊峰から授かった水で、最高に旨い酒をつくる。国内はもとより、世界に向けて日本酒の本領を示す。それが”いのちのしずく”をあずかる者の使命です。

 

 


 

  霊峰「白山」、清流「手取川」、そして、白山を取り巻く豊かな自然環

 境を、シンボリックに鮮やかな色彩で表現しました。

  国内だけでなく、海外への飛躍も展望し、アルファベットで「HAKUSAN KIKUSAKE」と表記しました。

  また、ジャパネスク(日本らしさ、日本趣)を表現するために、漢字による「白山菊酒」も併記しました。

 

 


  手取川の上流には、昔からイワギク、リュウノギク、ヤマシロギクなどの野生菊が群生しており、その滴(したたり)を受けて流れる手取川の水は菊水として尊ばれていました。菊水が尊ばれるのは中国の仙道」の影響で、菊の滴を集めた水は特別の力があり、不老長寿の薬になると信じられていたからです。この菊水で醸造した酒なので菊酒と呼ばれているのです。

 また、9月9日は「重陽の節句」、宮中では、長寿を願い災いを払うため菊花の宴が開かれ、郡臣が詩歌を作り菊酒を賜ったそうです。

 

 

白山市と菊酒
 

 白山市は、石川県の南東部、白山・手取川流域に位置し、手取川水系の伏流水で醸した清酒を産する蔵元が点在する地域です。

 古来より、北陸の霊峰「白山」がもたらす清冽な手取川水系の水は、地層などの影響により醸造に適する水とされ、この水で醸す酒は銘酒であるといわれております。

 歴史を紐解くと、山科大納言の日記に「大永7年(一五二七)4月19日、晴天、白山長史が土産としてはるばる京都へ菊酒を持参した・・・・・」とあり、また、太閤記には、慶長3月(一五九八)3月、秀吉が醍醐で大花見の宴を催した際、諸国の銘酒が集められ、その第一番に加賀の菊酒が挙げられたと記されております。

 わたくしたち、白山の地に活きる蔵元は、この良き自然環境の中、菊酒を育んできた白山・手取川地域の自然の恵みに感謝し、先人の情熱・努力を継承し、清酒を生み出す伝統の技に誇りを持ち、更なる努力と研鑚を重ね、銘醸地として発信し続けるため「白山菊酒」に集まったのです。

 

参考:国税庁 「地理的表示に関する表示基準」について

 

 

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