あんたさんは酒を呑むとき、どのような酒器をお使いじゃな?
どんなに旨い酒でも、酒器一つで随分と味わいも変わるからのー。
人の好みもそれぞれで、個性が出るもんじゃ。
わしは酒により器は変えておるよ。
吟醸酒なんかは「江戸切子」のグラスを使うし、
純米酒や本醸造をぬる燗にする時は、「焼き物の徳利や盃」を使う。
これだけでも酒の味わいはぐっと増す。
たまに安い酒を呑むときもあるが、そのときは・・・
「カップ酒のカップ」が一番じゃ。
何じゃか、雰囲気があるのー。
明日はがんばろ・・・。て、想う。
そうそう、昔の盃は平たいものじゃった。
最近は、お正月か三々九度のときくらいしかお目にかからんが。
大昔、日本人は海や川で、魚や貝を採って生活していたんじゃが、
その貝殻を使って水や酒を飲んでいた。
その名残で、日本の盃は平たいのじゃよ。
それに対して大陸では、動物を捕らえて食料にしていた。
その肉は食料とし、骨や角は装飾品などにしていたんじゃ。
特に角は中が空洞のものが器として用いられた。
その名残がグラスじゃ。
最近のシャンパングラスやワイングラス、角に見えんか?
器一つとっても、先人の生活が見えてくるようで楽しいものじゃよ。
さて、今日はどんな器でどんな酒を頂くか、楽しみじゃのー。
先人たちの生活に思いを寄せて、さあ一献!
жжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжж